オクターブや離れた和音を演奏中に小指に痛みが走る・番外編

こんにちは。「信頼される指導力と根拠のある技術を身につける!」ピアノ講師とプレイヤーを応援する 山本玲です。

番外編は「痛み」が慢性的な痛みや再発として扱われる場合は、実は心が緊張して起こっている場合があるという例です。

緊張性筋炎症候群

アメリカの医師・ジョン・E・サーノが主張した理論で、心理状態が発端の緊張が自律神経系特有の働きによって、筋肉や神経、腱、靭帯(組織単位で発症するというより筋肉も神経も含めた領域)の一部に血管収縮が起こり、軽度の酸素欠乏が痛みを感じさせていると言われています。(ここでいう「緊張」は無意識化で生み出され、ほとんど自覚できない。受け入れがたいがために抑圧された感情をいいます。)

また、様々な部分に現れるだけでなく、それまでの症状が良くなると別の部位に痛みが移る傾向もある厄介なものです。どうやら脳が心の心配や不安から注意をそらすためにこの戦法を使うようです。

症例で最も多いのは腰痛ですが、手や指の腱にも発症例はあります。

回復するためには

最も重要なことは「何が起きているのかを本人が理解する」。つまり情報得てその本質を理解すること。

その情報に従って脳の習性を変えるよう「行動」すること。  痛みを気に病んだり怯えたりせず、通常通りの身体の動かし方をする(外科的に特に問題が無いことを確かめたうえで)。

アレクサンダー・テクニークでも言われていることではありますが、身体と思考は切り離せないもので、双方が影響しあっています。

そして、痛みの部分にばかり集中すると身体の使い方のバランスは必ず崩れていきます。

ピアノはとかく指に注目してしまいがちですが、指・腕だけで弾こうとするのではなく、頭から支えになっている脚までの身体全身の筋肉とバランスに耳を傾けて演奏することが大切です。

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オクターブや離れた和音を演奏中に小指に痛みが走る・対処法

こんにちは。「信頼される指導力と根拠のある技術を身につける!」ピアノ講師とプレイヤーを応援する 山本玲です。

前回の「オクターブや離れた和音を演奏中に小指に痛みが走る・原因」の続編になります。

「対処法」

一度伸びてしまった腱は元に戻すことは出来ないので、ほとんどの整形外科の先生は下記の治療・対処方法を勧めます。
①オクターブなどの広げる打鍵は避ける
②手術で隣の指の腱とつないで外側にずれないように固定する。 そして実体験からもお勧めする対処方法は
③伸びてしまった腱をサポートしている「腱間結合」を柔軟にすることです。
治療というよりは簡単な指のストレッチと呼ぶ方が適切かもしれません。
実際に伸びてしまった腱を支えている腱の伸縮性を良くして痛んだ腱を緩やかに支える策になります。

勿論、過度な練習は控え、小指に負担を掛けないように注意を払いながらの練習は必須です。

「日々のケアー」

ピアノ演奏者に限りませんが、楽器の演奏者は日常の生活で使用する以上の機能を手や指に強いています

にもかかわらず、演奏や練習の前後の身体の準備をする慣習はまだ定着していない。身体に負担のない奏法を正しく使っていたとしても、通常以上の負担がかかるのですからアスリートのようにアップとクールダウンは必要不可欠だと思われます。

「ストレッチ」

手が小さくてオクターブが苦手なピアニストは練習前後、また普段ピアノを離れたところでも親指と小指を広げるストレッチを行うことをお勧めします。

必ず外科的に異常はないことをお確かめになったうえで、対処法をお試しください。

腱間結合を柔軟にするストレッチ・・・
腕のストレッチ・手首のストレッチ・指のストレッチはご存知だと思いますので、ここでは腱間結合のストレッチをご紹介いたします。この部分の腱を柔軟な強さに鍛えることで外側に滑り落ちてしまう5の指の伸筋腱を緩やかに引き留めます。

~腱間結合とは?~
円で囲った部分
指と指の伸筋腱を繋ぐように腱間結合が存在します。
(今回は4と5の間の腱間結合を鍛える)
内部↓

~腱間結合ストレッチ~
①テーブルに234の指をのせ、5の指のみ直角に降ろします。

小指の腱を痛めたら part Ⅳ

②その降ろした5の指を逆の手で握り矢印の方向へ引っ張ります。
(ちょっと怖いですが横方向に伸びて気持ちの良い所まででストップ)

小指の腱を痛めたら part Ⅳ

③ ①➡②の流れと同じように
テーブルに235の指をのせ、4の指のみ直角に降ろし、降ろした4の指を逆の手で握り矢印の方向へ引っ張ります。

小指の腱を痛めたら part Ⅳ

このストレッチはピアノを弾く直前や入浴中、違和感を感じたときに手や他の指のストレッチと併せてやりましょう。手が充分温かい状態でやるのがベストです。


そして弾くときに忘れてはならない事・・・
意識を指だけにフォーカスすることなく
5の指と繋がった尺骨(前腕内にある骨の1本)➪胴体、脚までも含めて打鍵することを忘れないよう
にしましょう。

番外編につづく・・・

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オクターブや離れた和音を演奏中に小指に痛みが走る・原因

こんにちは。「信頼される指導力と根拠のある技術を身につける!」ピアノ講師とプレイヤーを応援する 山本玲です。

ピアノ演奏家の手の痛みのほとんどが筋肉と健の痛みだそうですが、その痛めた原因となったテクニックの多くは
7割以上がオクターブ和音の練習だという事です。(フォルティッシモで打鍵し痛めた例は8%というのは意外なのかもしれません)
この2点に共通するのは親指と小指を広げた状態で打鍵することです。

今回は親指の付け根部分とともに痛みを発症することが多い、メロディーの要にもなるの右小指の痛みについての原因、そして対処法&予防策についてです。

原因と症状

掌側の付け根が痛くなる場合は腱鞘炎ですが、 指の伸筋が伸びて痛む伸筋腱亜脱臼伸筋腱脱臼というケースもあります。今回はこの伸筋腱亜脱臼にしぼってお話します。

小指の甲側の骨には伸筋腱という伸ばすための筋肉の先端部分(腱)が沢山付着しています。
小指だけでも4つあると整形外科のドクターは仰っていましたが、図を見ると複雑に枝分かれしているように見えます。

小指の腱を痛めたら Part Ⅲ

そのうちの側面に近い方の腱が長年の練習で伸びてしまうことがあり→オクターブなど手を広げた状態で打鍵した際に通常あるべき骨の上からズレて亜脱臼や脱臼を起こしてしまう。40代以降の長年ピアノを弾いてきた方に多く起こるようです。

対処法や予防法につづく・・・

ワークショップのお知らせ

本番でいつも通り!の演奏を望む、 大人のピアニストさんのためのレッスン

「緊張の正体を知って、演奏力を伸ばす

2019年11月4日(月・祝) 11:30~14:30(受付11:15~)

クリエート浜松 1F 創造活動室(グランドピアノあり)   静岡県浜松市中区早馬町2-1   

講師:山本 玲 

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