F・M・アレクサンダー物語

こんにちは。「信頼される指導力と根拠のある技術を身につける!」ピアノ講師とプレイヤーを応援する 山本玲です。

このHPでちょいちょい見かける「アレクサンダー・テクニーク」というワード。某大手音楽カンパニーの本棚にその名の書籍が並ぶようになったとはいえ、「アレサンダー・テクニーク」と言い間違われたりしてまだまだ認知度が高くなったとは言い難い(私も学び始め初期はアレサンダーと言ってたし)。今回はふんわりと頭の片隅に置いておいてもらえたらいいなって感じの柔らかなノンフィクションといま現代のアレクサンダーテクニークの個人的意見です。

目次
1.F・M・アレクサンダーの物語
2.あの人も学んでいた!?
3.アレクサンダーテクニークの根本となった原理

F・M・アレクサンダー物語

むかしむかし、そんな遠い昔でもない100年くらい前のむかし、オーストラリアのタスマニア島というところに10人兄弟の1番上としてアレクサンダーさんが生まれました。釣りや狩り、乗馬など、のどかな少年時代を過ごしたアレクサンダーさんでしたが20歳になると大都会メルボルンに渡ります。演劇が大好きだった彼は働きながら朗誦家(ろうしょうか)という舞台で詩を朗読する勉強をはじめました。

ところが、ある日舞台でいつものように朗読していると声が出なくなるというハプニングが起こります。その後もかすれたり声が出なくなることが続き、お医者さんからも「声を出さなければ治るでしょう」といったアドバイスしかもらえませんでした。そこで彼は自分自身で舞台に立った時に起こる声の不調の原因を探し始めました。たくさんの鏡を用意して自分を観察するのに長い年月をかけました。ついに、普段の生活での話し方には見られない、舞台で声を出すときだけにやってしまっている必要のないことに気付きます

      「ワタシ アタマ オシサゲテ イルネ!」

ほんのちょっぴりの動きではありましたが、彼は頭を後ろに下に押し下げ口から息を吸う喉の部分(咽頭)を押していることに気付いたのです。

これがその後、身体のパフォーマンス能力を上げると広まっていった「アレクサンダー・テクニーク」の発見でした。それからメルボルンやシドニーで声を使う人たちに教えることをはじめ、徐々にお医者さんたちにも認められていきました。その後、彼はテクニークをさらに広めるため、ロンドンアメリカに渡り、次の世代につないでいくお弟子さんたちを育て、演劇界だけにとどまらずアレクサンダーテクニークは世界中に広がっていきました。今では欧米の音楽大学で正規の授業として取り入れられています。

        おしまい

あの人も学んでいた!

アレクサンダーテクニークを受けた有名人

俳優:ロビン ウイリアムズ、キアヌ リーブス、ビクトリア ベッカム、パトリック スチュアート、クリストファー リーブス、ヒラリー スワンク他・・・

ミュージシャン:ポール マッカートニー、スティング、松任谷由美、鈴木重子、他・・・

指揮者:サー コリン デヴィス他・・・

声楽家:エマ カークビー他・・・

バイオリニスト:ユーディー メニューイ他・・・

アレクサンダーテクニークの根本となった原理

F・M・アレクサンダーさんの死後、沢山のお弟子さんたちに技術は受け継がれていきましたが、伝わり方も多様化していったと言えるでしょう。私自身も解剖学をヒントにしてアレクサンダーテクニークの技術を使うのを好みますが、F・M・アレクサンダーさんが最初に発見した「頭と脊椎の関係がからだ全体のバランスを決定づける」という原理(7つの原理のうちの一つ)は本来の身体の動きを取り戻すために最も大切なことで、解剖学の知識や思考のくせなどを考え直す前の第一に、思い出すべきポイントだと考えています。

   まずは頭を脊椎の上にふんわりとのせて!