こんにちは。「信頼される指導力と根拠のある技術を身につける!」ピアノ講師とプレイヤーを応援する 山本玲です。
数年前になりますが、息子の習うバレエ教室の参観会に行った時のこと。
レッスン中、指導の先生から
「口角を上げて」
というアドバイスがありました。
真剣に取り組むあまり、口をへの字にしながら取り組む子供たちに
口角を引き上げることで見栄えだけではなく
☆頭も上向きの方向に向かう事を伝え、
そして脊椎を長くし続けることにより
しなやかさをもった回転が可能になると
そんな事を仰っていました。
そんな
「口角を上げる」
という事で思い出した効果がもう一つ!
たとえ楽しくなかったとしても口角を上げることで→
脳が騙され、気持ちが上向きになり元気になる
という事
脳に「幸せ」という信号が送られ、神経伝達物質の「※セロトニン」が分泌され
→興奮のアクセル役の「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」の暴走を抑え心のバランスを整えるブレーキの役割を担い
→心身がリラックスし、最適な覚醒状態にする。
という仕組みです。
また日ごろから、神経伝達物質のセロトニン分泌の多い脳に変える方法を以下に挙げてみました↓
セロトニンが脳内で作られるにはトリプトファンという必須アミノ酸が必要になるそうです。豆腐・納豆・味噌・醤油などの大豆食品、チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品,米などの穀類、そのほか ごま・ピーナッツ・卵・バナナ、などにトリプトファンというが多く含まれており、なおかつ取り込みやすいとのこと。
ステージ前の軽食にバナナを摂取する演奏者が多いのもうなずけます。ちなみにバナナと一緒に牛乳の組み合わせが効果的です。
ウオーキング・ジョギング・自転車こぎ・スクワットなどの日常生活レベルのリズム運動。(ガムをかむ・歯磨きをするなどの一定のリズムでも効果はあるとか)おススメは早朝の人通りが少ない時間のウオーキングを5分~30分を集中して3か月以上は続ける。続けることで神経構造そのものが変わっていくそうです。
日光を浴びることで睡眠ホルモンのメラトニンの分泌が止まり、セロトニンの分泌スイッチが入る。
聞きなれない言葉ですが・・・ペットをなでる・スキンシップ・マッサージをする行為になります。気の置けない人とゆっくり会話する行為も含まれます。ようするに心と心を通わせたという事実と行動が大切でこの行為は男女差なくオキシトシンという物質が分泌されるようです。このオキシトシンはセロトニン活性を誘発をするそうです。
以上になりますが、一番即効性があるのは「口角を上げる」ことですね。ストレスと上手に付き合い、ステージや本番の演奏をより自分らしいものにしていきましょう!
緊張の正体をもっと知りたい方はこちらのワークショップがおすすめです。↓
*セロトニン
俗に言う「幸せ神経伝達物質」(メディアは幸せホルモンという言葉を使うよう)
(人間の精神面に大きな影響を与える神経伝達物質でノルアドレナリンとドーパミンと並ぶ三大神経伝達物質)
☆セロトニンは姿勢を保つ抗重力筋にも働きかける。